子どもの精巣が降りていないと言われた(停留精巣)
このようなお悩みはありませんか?
- 乳幼児健診で「精巣が降りていない」と言われた
- 陰のうに片方または両方の精巣が触れない
- 左右で陰のうの大きさが違う
- 手術が必要か知りたい
- いつまで様子を見てもよいのか相談したい
このような場合は、停留精巣(ていりゅうせいそう)の可能性があります。
停留精巣は比較的よくみられる小児泌尿器科の病気です。適切な時期に診断・治療を行うことで、将来の精巣の機能を守ることにつながります。
停留精巣とは
精巣(睾丸)は、お母さんのお腹の中で作られ、出生前後に足の付け根(鼠径部)を通って陰のうまで下降します。
しかし、生まれた時点で精巣が陰のうまで降りていない状態を停留精巣といいます。
出生時には約5%の男児にみられますが、多くは生後6か月頃までに自然に下降し、1歳頃には約1~2%まで減少します。
特に、早産のお子さんや低出生体重児では停留精巣がみられる頻度がやや高いことが知られています。
停留精巣でみられる症状
停留精巣では、痛みや違和感などの症状はほとんどありません。
多くは次のようなきっかけで見つかります。
- 乳幼児健診で指摘された
- 陰のうに精巣が触れない
- 左右で陰のうの大きさが違う
- おむつ交換や入浴時に保護者が気付いた
気になる場合は、自己判断せず泌尿器科で確認することが大切です。
放置するとどうなる?
停留精巣をそのままにすると、将来的にいくつかのリスクが高くなることがあります。
妊よう性(将来子どもを授かる力)の低下
精巣は体温より少し低い温度の陰のう内で正常に発育します。
お腹や鼠径部に長期間とどまると、精子をつくる働きに影響することがあります。適切な時期に手術を行うことで、このリスクを減らせると考えられています。
精巣腫瘍のリスク
停留精巣では、将来的に精巣腫瘍を発症するリスクがやや高くなることが知られています。
手術によって精巣を陰のう内へ固定しておくことで、将来の診察や自己チェックがしやすくなり、異常の早期発見にもつながります。
精索捻転
停留精巣では精巣が固定されにくいため、精巣がねじれて血流が悪くなる精索捻転を起こしやすくなることがあります。
精索捻転は緊急手術が必要となる病気です。
当院で行う検査
まず診察で精巣の位置や発育の状態を確認します。
必要に応じて次のような検査を行います。
- 問診・診察
- 超音波(エコー)検査
精巣が触れない場合や詳しい検査が必要と判断した場合には、小児泌尿器科専門施設でMRIや腹腔鏡検査などを行うことがあります。
治療
停留精巣の治療は、精巣固定術が基本です。
手術では、精巣を本来あるべき陰のう内へ移動し、再び上がらないよう固定します。
現在は、1歳頃から遅くとも2歳頃までに手術を行うことが推奨されています。
精巣がお腹の中にある場合には、腹腔鏡手術が必要となることもあります。
このような場合はご相談ください
次のような場合は、お早めに泌尿器科を受診してください。
- 健診で停留精巣を指摘された
- 陰のうに精巣が触れない
- 左右の陰のうの大きさが違う
- 手術が必要か相談したい
- 治療の時期について知りたい
早期に診断し、適切な時期に治療を行うことが、お子さんの将来の健康につながります。
当院の診療について
てい泌尿器科クリニックでは、停留精巣の診察や精巣の位置の確認、必要に応じた超音波検査を行っています。
手術が必要と判断した場合には、適切な時期に小児泌尿器科専門施設へ速やかにご紹介いたします。
保護者の方が「健診で指摘されたけれど様子を見てよいのか分からない」「陰のうに精巣が触れない気がする」と不安に感じた際も、お気軽にご相談ください。お子さん一人ひとりの状態に合わせて、適切な診療とご案内をいたします。
