睾丸(精巣)が腫れてきた・陰嚢が大きくなってきた
このような症状はありませんか?
- 睾丸(精巣)が腫れている
- 陰嚢が片方だけ大きくなってきた
- 睾丸にしこりを触れる
- 陰嚢が重く感じる
- 痛みはないが徐々に大きくなってきた
- 陰嚢が赤く腫れて痛む
- 急に陰嚢が腫れてきた
陰嚢(いんのう)や精巣の腫れには、良性で経過観察が可能なものから、早急な治療が必要な病気までさまざまな原因があります。中には、精巣腫瘍(精巣がん)や精索捻転(精巣捻転)など、早期診断・早期治療が重要な病気が隠れていることもあります。
陰嚢や精巣の大きさの変化や腫れに気付いた場合は、自己判断せず、早めに泌尿器科をご受診ください。
陰嚢や精巣が腫れる主な原因
陰嚢水腫
陰嚢水腫は、精巣の周囲に液体がたまることで陰嚢が大きくなる病気です。
多くは痛みを伴わず、ゆっくりと大きくなることが特徴です。命に関わる病気ではありませんが、大きくなると違和感や歩きにくさを感じることがあります。
超音波(エコー)検査で比較的容易に診断でき、症状が強い場合には手術による治療を行います。
精巣腫瘍(精巣がん)
痛みがなく精巣が硬く大きくなってきた場合には、精巣腫瘍の可能性があります。
比較的20~40歳代に多い病気ですが、幅広い年代でみられます。初期には痛みがないことが多く、しこりや左右差だけで気付くことも少なくありません。
早期に発見し適切な治療を受けることで、高い確率で治癒が期待できます。
精巣上体炎(副睾丸炎)・精巣炎
細菌感染などにより精巣上体や精巣に炎症が起こる病気です。
陰嚢の腫れや痛みに加えて、発熱、排尿時の痛み、頻尿などを伴うことがあります。
抗菌薬による治療が必要となるため、早めの受診が大切です。
鼠径ヘルニア(脱腸)
腸の一部が鼠径部から陰嚢内へ入り込むことで陰嚢が腫れることがあります。
腸が戻らなくなる「嵌頓(かんとん)」を起こすと緊急手術が必要になるため、突然の強い痛みや腫れを伴う場合は速やかに医療機関を受診してください。
精索捻転(精巣捻転)
突然の激しい痛みとともに陰嚢が腫れた場合は、精索捻転の可能性があります。
精巣につながる血管(精索)がねじれて血流が途絶える病気で、緊急手術が必要です。
特に小児や思春期のお子さんでは発症が多く、発症からできるだけ早く治療を開始することが重要です。夜間や休日でも、速やかに救急医療機関を受診してください。
当院で行う検査
原因を正確に診断するため、症状に応じて次のような検査を行います。
- 問診・診察
- 超音波(エコー)検査
- カラードプラ超音波検査
- 尿検査
- 血液検査
- 腫瘍マーカー検査
超音波検査は被ばくがなく、その場で精巣や陰嚢の状態を詳しく確認できるため、診断に非常に有用です。
治療
治療は原因となる病気によって異なります。
- 陰嚢水腫:経過観察・穿刺・手術
- 精巣上体炎・精巣炎:抗菌薬・消炎鎮痛薬
- 精巣腫瘍:専門医療機関での手術・治療
- 鼠径ヘルニア:手術
- 精索捻転:緊急手術
このような症状は早めにご相談ください
次のような症状がある場合は、できるだけ早く泌尿器科を受診してください。
- 陰嚢が大きくなってきた
- 精巣にしこりを触れる
- 左右の大きさが違う
- 陰嚢の腫れや違和感が続く
- 痛みや発熱を伴う
また、突然の激しい陰嚢の痛みや急激な腫れは精索捻転の可能性があります。精巣を守るためには迅速な治療が重要ですので、夜間や休日であっても速やかに救急医療機関を受診してください。
当院の診療について
てい泌尿器科クリニックでは、陰嚢や精巣の腫れに対し、超音波検査を用いて迅速に原因を診断します。
陰嚢水腫や精巣上体炎などの診断・治療を行うほか、精巣腫瘍や精索捻転など高度な治療や緊急手術が必要と判断した場合には、速やかに連携医療機関へご紹介いたします。
陰嚢や精巣の腫れは、早期発見・早期治療が大切です。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
