陰嚢が痛い・睾丸(精巣)が痛い
突然の陰嚢の痛みは早めに泌尿器科を受診しましょう
陰嚢(いんのう)や睾丸(精巣)の痛みは、比較的よくみられる症状ですが、原因はさまざまです。炎症による比較的軽い病気もあれば、数時間以内に手術が必要となる緊急疾患が隠れていることもあります。
特に、突然始まる強い痛みは精索捻転(精巣捻転)の可能性があり、治療が遅れると精巣を失ってしまうことがあります。
陰嚢の痛みや腫れ、発熱などの症状がある場合は、自己判断せず、できるだけ早く泌尿器科を受診してください。
陰嚢や精巣が痛くなる主な原因
陰嚢の痛みを引き起こす代表的な病気には、次のようなものがあります。
精索捻転(精巣捻転)
精巣につながる血管(精索)がねじれて血流が止まる病気です。
思春期前後のお子さんや若い男性に多く、夜間や起床時に突然発症することがあります。
主な症状は、
- 突然の激しい陰嚢の痛み
- 陰嚢の腫れ
- 吐き気や嘔吐
- 歩けないほどの強い痛み
などです。
発症から6時間以内に治療できるかどうかが、精巣を温存できる可能性を大きく左右します。疑われる場合は緊急手術が必要になるため、速やかな受診が重要です。
精巣上体炎(副睾丸炎)
精巣の横にある精巣上体に細菌感染が起こる病気です。
膀胱炎、前立腺炎、尿道炎などから細菌が広がって発症することが多く、中高年の男性によくみられます。
主な症状は、
- 徐々に強くなる陰嚢の痛み
- 陰嚢の腫れ
- 発熱
- 排尿時痛
- 頻尿
などです。
抗菌薬による治療で改善することが多く、早めの治療が大切です。
精巣炎
精巣そのものに炎症が起こる病気です。
流行性耳下腺炎(おたふく風邪)の合併症として発症することがあり、発熱や精巣の腫れ、強い痛みを伴います。
精巣垂捻転・精巣上体垂捻転
精巣や精巣上体についている小さな組織がねじれる病気です。
多くは保存的治療で改善しますが、精索捻転との区別が非常に重要です。
鼠径ヘルニア(脱腸)
鼠径ヘルニアが陰嚢まで下がると、陰嚢の腫れや痛みを生じることがあります。
腸が戻らなくなる「嵌頓(かんとん)」を起こした場合は緊急手術が必要です。
当院で行う検査
陰嚢の痛みの原因を調べるため、当院では症状に応じて次のような検査を行います。
- 問診・診察
- 尿検査
- 血液検査
- 超音波(エコー)検査
- カラードプラ超音波検査
特にカラードプラ超音波検査では、精巣への血流を確認できるため、精索捻転と炎症性疾患を見分けるうえで重要な検査です。
必要に応じて、高次医療機関でのCT検査やMRI検査をご案内いたします。
治療
治療は原因によって異なります。
精索捻転では緊急手術が必要となります。
精巣上体炎や精巣炎では、抗菌薬や消炎鎮痛薬による治療を行い、安静を保つことが重要です。
精巣垂捻転では保存的治療で改善することが多く、鼠径ヘルニアでは外科的治療が必要になる場合があります。
このような症状はすぐに受診してください
次のような症状がある場合は、できるだけ早く医療機関を受診してください。
- 突然、強い陰嚢の痛みが始まった
- 陰嚢が急激に腫れてきた
- 吐き気や嘔吐を伴う
- 発熱と陰嚢の痛みがある
- お子さんが急に睾丸の痛みを訴えている
精索捻転は時間との勝負になる病気です。迷った場合でも、早めの受診をおすすめします。
てい泌尿器科クリニックでは
当院では、陰嚢や精巣の痛みに対し、超音波(エコー)検査を用いて迅速に原因を評価しています。
精巣上体炎や精巣炎などの診断・治療を行うほか、精索捻転など緊急手術が必要と判断した場合には、速やかに対応可能な高次医療機関へご紹介いたします。
「睾丸が痛い」「陰嚢が腫れている」「急に強い痛みが出た」などの症状がありましたら、お一人で悩まず、てい泌尿器科クリニックへお気軽にご相談ください。
